世界には700〜800の犬種がいると言われていますが、その中でもトップクラスに賢い犬種がボーダーコリーです。筆者も一緒に暮らしていますが、本当に賢いです(ズル賢い時も)。
今回は、ボーダーコリーが賢い理由について書いています。
この記事を読めば、ボーダーコリーが賢い理由が説明できるようになるでしょう。
それではいってみましょう!
ボーダーコリーが賢い理由
ボーダーコリーが賢い理由は、多くの要因が組み合わさっています。以下にいくつかの理由を挙げてみます。
理由1:遺伝子
ボーダーコリーは、捕食動物や盗賊から家畜を守る牧羊犬(牧畜犬)としての名残りが遺伝子に残っています。散らばる羊などを誘導する能力と、家畜を狙う盗賊を追う払うために吠えるといった、頭を使う能力が進化の過程で選択されてきました。
理由2:訓練が得意
ボーダーコリーは、進化の過程で頭を使ってきたため訓練に非常に敏感で、正しい指示や反応に対して素早く学習します。通常の犬種は反復を繰り返しながら覚えるのに対し、ボーダーコリーは訓練慣れしているので、一度で覚えてしまいます。
理由3:高い集中力
ボーダーコリーは、牧羊犬として訓練が必要だったこともあり、指示を的確に理解し、綿密に実行することに長けています。人間の生活に関わる任務を担っているので、当然高い集中力がなければ務まりませんね。
理由4:鋭い知覚
ボーダーコリーは優れた知覚能力を持ち、細かい動きや変化にも敏感に反応します。これは牧羊犬としての訓練や、任務中の家畜の動きなどを察知するために「見る」「聞く」「嗅ぐ」といった感覚を高めてきた経緯があります。
理由5:知的好奇心
ボーダーコリーは知的好奇心が旺盛で常に新しいことに興味を示し、学ぶことを楽しんでいます。これは牧羊犬として、難易度が高く責任の重い任務を遂行していたこともあり、「学び」に対してポジティブなのかもしれません。
これらの要素が組み合わさって、ボーダーコリーが驚くほど賢いとされる理由となっています。
意外と知らない牧羊犬の仕事内容

牧羊犬と聞いて、犬がどんなことをするのか説明できるでしょうか?
牧羊犬は、主に家畜の管理や移動をサポートする仕事を担当します。以下に、牧羊犬が行う代表的な仕事をいくつか紹介します。
家畜の移動
牧羊犬は、牧場で飼われている家畜の移動を担当します。牛、羊、山羊などの家畜を指示に従って集めたり、移動させたりすることができます。
家畜の集約
牧羊犬は、広い牧場で散らばっている家畜を集め、一箇所に集約することができます。これにより、家畜の管理が容易になります。
家畜の分離
牧羊犬は、必要に応じて家畜を分離することができます。例えば、病気の家畜を分離する場合や、異なる品種の家畜を分離する場合などがあります。
家畜の保護
牧羊犬は、家畜を外敵から守ることができます。野生動物や泥棒などの脅威から家畜を守ることができます。
羊追い競技
牧羊犬は、羊追い競技で活躍することもあります。競技では、指定されたコースを制限時間内に走り、指定された方法で羊を移動させることが求められます。
これらの仕事を通じて、牧羊犬は家畜の管理を効率的に行い、家畜の健康や安全を確保することができます。
ボーダーコリー以外の牧羊犬はどんな犬種がいる?

さて、ボーダーコリーが賢いのには牧羊犬という仕事やルーツが関係していたようですが、牧羊犬として活躍していた犬種はたくさんいます。
牧羊犬は、地域や用途によって種類が異なります。以下に、ボーダーコリー以外の代表的な牧羊犬の犬種をいくつか紹介します。
1:オーストラリアン・シェパード: アメリカ発祥の牧羊犬で、アメリカン・ウエストの牧場で使われています。運動量が多く、トレーニングによって様々な仕事に適応することができます。近年は「オーシー」の愛称で親しまれています。
2:オールド・イングリッシュ・シープドッグ: イギリス発祥の牧羊犬で、毛が長くてフワフワした外見が特徴的です。家畜を守るために使われます。近年は「オールド」の愛称で親しまれています。
3:コリー: イギリス発祥の牧羊犬で、体長が長く毛がフワフワしています。家畜の管理に加え、家畜を守るための警戒役としても使われます。
4:ケルピー: オーストラリア発祥の牧羊犬で、運動量が多く、素早く反応することができます。家畜の管理や警戒役として使われます。
5:シェットランド・シープドッグ: イギリス発祥の小型牧羊犬で、愛らしい外見が特徴的です。家畜の管理や、家庭でのペットとしても使われます。近年は「シェルティ」の愛称で親しまれています。
これらの犬種は、牧場や地域の習慣によって使われることがあります。各犬種には特徴的な能力や性格があり、それに応じて様々な仕事に適応することができます。
ボーダーコリーが賢いというエピソードを教えて

ボーダーコリーは非常に賢く、その賢さを示すエピソードは数多くありますが、以下に代表的なエピソードをいくつか紹介します。
1:「世界一賢い犬」として知られるボーダーコリーの「チャッシー」は、約1,000の単語を理解し、人間の子供のように複数の言葉を組み合わせて要求を表現することができました。また、ボールなどのおもちゃを分類し、おもちゃを選ぶ際には色や形などを判断していました。
2:別のボーダーコリーの「リコ」は、人間の数学の問題を解くことができました。リコは、オーナーが出した足し算や引き算の問題に対して、正解をボールで選ぶことができました。
3:あるボーダーコリーの「ジャッキー」は、トレーナーが隠したおもちゃを見つけることができました。トレーナーがジャッキーに「見つけて!」と指示すると、ジャッキーは慎重に部屋の中を探し、最終的におもちゃを見つけることができました。
これらのエピソードは、ボーダーコリーの高い知能と、人間の言葉や概念を理解する能力を示しています。
以上がボーダーコリーが賢い理由になります。
ボーダーコリーは長い間、牧羊犬として任務を全うしてきたことで知覚が向上し、また、厳しい訓練で人間と触れ合うことで承認欲求が生まれ、「もっともっと!」という好奇心から知能が発達した犬種と言えるでしょう。なんか、私たち人間と似てますね^^
それではまた次回の記事で!
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