美味しいものを、家族に食べさせたいと思わない夫
夫はとにかく飲み会が多い人でした。
子どもが小さかろうが関係なく、週3、週4当たり前。
自分で企画することも多く、接待の宴席もたくさんありました。
その中には、
一人3万円以上するような高級寿司に行くこともあったようです。
家に帰ると、決まってその話をします。
「あの寿司はすごいぞ」
「あれはめちゃめちゃ新鮮なんだ」
「いやー、あれはまた食べたいわ」
どれだけ高級で、どれだけ新鮮で、どれだけ美味しかったのか。
それを嬉しそうに語るのです。
私は、それを横で聞いているだけ。
そんなお寿司、私は一度も食べたことがありませんでした。
私は、美味しいものを食べたとき、いつもこう思う人間です。
「夫や子どもたちにも食べさせてあげたいな」
「両親にも食べさせてあげたいな」
「今度一緒に来れたらいいな」
美味しいものって、
大切な人と分け合いたいと思うものじゃないでしょうか。
ある時、私は夫に聞きました。
「自分だけそんな美味しいお寿司食べてさ、
たまには私や子どもたちにも食べさせてあげたいなって思わない?」
すると夫は、笑いながらこう言いました。
「ま~ったく、思わんね。」
そう言って、もう一度。
「まーったく、思わんわ。」
その瞬間、私の心は凍り付きました。
ああ、この人は
家族に何かしてあげたいという感覚がない人なんだなと。
小さなことかもしれません。
でも結婚生活って、
こういう小さな違和感が、
少しずつ、静かに積み重なっていくものなんですよね。


