点と点が線になった日。
あの日、夫の通勤カバンを開けて
たった2秒で、すべてがつながった。
今まで感じていた違和感。
バラバラだった“点”が、一気に“線”になった瞬間だった。
他の証拠品とともにクリアフォルダにまとめられていた
スピリチュアルの先生への事前相談メモ。
そこには、項目ごとに丁寧に整理された内容が並んでいた。
1会社関係
2プライベート関係
3投資関係
4家庭関係
そこには、すべてが書かれていた。
会社関係。
体調不良が続いている部下のこと。
ここだけ見れば、本当に部下思いの上司だ。
プライベート関係。
自分の名前、年齢、生年月日。
その横に並ぶ、女の名前、年齢、生年月日。
(以下、原文のまま)
「ツイン霊」
今までにない不思議な感覚、安心感あり。他人への興味がなくなった。
お互いの使命、役割・・・今後、自分自身がどう変化していくのだろうか?
前世約2000年前、イタリアポンペイ。火山の大噴火の火山灰に埋もれて死亡。
〇〇さん(女の名前)の前世の方は、無事に生き延びることができた。
近いうちに一緒に、イタリアポンペイ訪問を考えている。(良い時期を確認)
続いて投資関係。
ある法則に基づいて株を運用し、利益を出す。(目標5%/月)
ある法則を学ぶために説明会(有料)に参加
〇〇さん(女の名前)が代理店登録を検討中。
(夫が女の口座に50万円振り込んだ振込票も一緒に入っていた。)
背筋が寒くなった。
普通、本当に好きな相手に、
こんな話を持ちかけるだろうか。
しかも、自分が“代理店”になる前提で。
——夫は、この女に騙されているのではないか。
愛情ではなく、
ただ「利用されているだけ」なのではないか。
女から見れば、夫は
“少しお金を持っている都合のいい相手”
いわば——カモだったのではないか。
そして、家庭関係。
私の名前と年齢、生年月日の横に「妻」という文字。
子どもたち一人一人の名前と年齢、生年月日。
現在の状況や将来の進路についての相談内容。
きれいに整理されたその内容は、
まるで解答用紙のようだった。
でも、一番衝撃だったのはそこじゃない。
最後に、夫の手書きでこう残されていた。
「バレないほうがいい」
その一文で、すべて理解した。
夫が頑なに不倫を認めなかった理由。
それは、スピリチュアルの先生の助言だった。
つまり——
私は、最初から最後まで、騙されていた。
しかも、その“先生”までグルだった。


