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熟年離婚のあと、築20年を超えた我が家をリフォームしました。
LDKを中心に、1階のトイレ、廊下・玄関のクロス、娘の部屋の内窓など。かかった費用は、総額6,530,163円でした。
最初は「500万円くらいでできる」と聞いていました。
そこから会社を比べ、設備を選び直し、買い替えるつもりだったものを残すことにして……。この金額に落ち着くまでには、何度も迷いました。
今回は、会社選びから最終的な支払いまで、お金の話を具体的に書いてみます。
リフォームを決めた理由や、工事中の暮らしについては、前の記事にまとめています。
▼ 前回のお話はこちら
「壊れていないなら替えなくていい」と却下されたキッチンを、離婚後にリフォームしました >「500万円くらい」のつもりが、見積もりは約780万円
最初に相談したのは、この家を建てたハウスメーカーでした。
財産分与で夫と揉めていた頃、自宅の価値を確認するために相談し、その際にリフォームについても聞いていたのです。
「LDKの床と1階のクロスの張り替え、キッチンの取り替えで、ざっくり500万円くらい」
そう聞いていたので、それが予算の目安になっていました。



離婚後、具体的な打ち合わせを始めました。ハウスメーカーのリフォーム担当さんは親身になって相談に乗ってくれて、クリナップのショールームにも付き添ってくれました。
ショールームでは、選ぶものの多さに圧倒されました。
キッチンのシリーズだけでなく、ワークトップ、扉の素材や色、レンジフード、水栓。ひとつ選ぶたびに、また次の選択肢が出てきます。
優柔不断のわたしは、軽いパニックでした(笑)。
まだ仮見積もりだからと、キッチンは高価格帯のセントロを選びました。掃除が苦手なので、自動洗浄などの機能にもひかれ、設備のグレードも高くなっていました。
そして出てきた見積もりは、約780万円。
最初の500万円は、詳しい仕様を決める前の概算です。希望を盛り込んだ見積もりとは、条件が違っていました。
子ども2人が大学生で、これからの家計をひとりで支えていくわたしには、さすがに厳しい金額でした。
もう1社の見積もりは、約480万円でした
ハウスメーカーでリフォームしたい気持ちはありました。でも、予算は大幅にオーバーしています。
他社だったら、いくらになるんだろう。
そう思い、もう1社に見積もりをお願いすることにしました。
以前のリフォームでも使った一括見積もりサービスに申し込み、今回は「実績のある大手の会社を、1社紹介してほしい」と伝えました。床をはがし、キッチンの壁も撤去する大掛かりな工事なので、安心して任せられる会社を探したかったのです。
▼ リフォームの一括見積もり(無料)
何社も細かい打ち合わせをする時間がなく、比較先は1社に絞りました。
紹介された会社には、床やクロスの張り替え、オープンキッチンへの取り替え、犬のトイレスペースの新設、トイレの改修など、希望する内容を伝えました。
出てきた見積もりは、4,805,240円。約480万円です。
数字の上では、約300万円の差。正直、驚きました。
ただし、ここは大事なところです。
同じ工事が、そのまま300万円安くなったわけではありません。
| 比較した内容 | ハウスメーカー | 紹介されたリフォーム会社 |
|---|---|---|
| キッチン | クリナップのセントロ | パナソニックのSクラス |
| 設備の仕様 | わたしが仮に選んだ高グレードの設備 | 提案された標準仕様 |
| トイレの取り替え | 含まれていた | 最初の見積もりには含まれていなかった |
ハウスメーカーは、標準で使う建材のグレードも高いところでした。また、システムキッチンについてもそれぞれ得意なメーカーがあり、仕入れ価格にも違いが出るという説明を受けました。
金額だけを並べても、判断はできません。何が含まれていて、これから何を追加する必要があるのか、見ていく必要がありました。
価格だけでは決められませんでした
金額に差があると、今度は品質が気になりました。
「安かろう悪かろう」ではないのか。
この家には20年以上住んでいて、ハウスメーカーの品質には満足していました。リフォームでも、それ相応のものを求めていました。
どんな建材を使うのか。工事後に不具合があったら、どう対応してくれるのか。
リフォーム会社の営業担当さんに、思いつく疑問をぶつけました。
大規模なリフォームの実績や、一貫した対応体制、10年間の設備保証について説明を受けました。建材も、パナソニックや朝日ウッドテックなど、知っているメーカーのものでした。
そして、背中を押してくれたのが、担当さんの熱意でした。
「ぜひ、やらせてほしい」
「一緒に考えて、作っていきたい」
「長いお付き合いをさせていただきたい」
これからも住み続ける家です。工事が終わったあとも相談できそうだと思えたことは、わたしには大事でした。
もちろん、契約前に工事の出来栄えまでわかるわけではありません。それでも、疑問や不安に答えてもらううちに、この人になら任せても大丈夫かな、と思いました。
価格、保証、担当者への信頼を合わせて考え、紹介された会社にお願いすることにしました。
ハウスメーカーの担当さんには、心苦しかったのですが、これまでのお礼と、今回は依頼できないことのお詫びを伝えました。
希望を反映すると、契約額は約639万円に
約480万円は、あくまで最初の見積もりです。
そこから、入っていなかったトイレ工事を加え、キッチンやカップボードの仕様を決め、娘の部屋の内窓も追加しました。工事内容に伴い、諸経費なども変わりました。
キッチンは、最終的にクリナップのステディアにしました。
長年使っている日本トリムの整水器を選べることや、ステンレスのキャビネットに魅力を感じたからです。当初選んだセントロから、予算も考えてグレードを見直しました。
営業担当さんとショールームに何度も通いましたが、実物を見ると、また迷ってしまう。なかなかすんなりとは決められませんでした。
そうして決まった契約額は、6,387,920円。
最初の見積もりからは、1,582,680円増えました。
「約480万円で、希望していたことが全部できる」というわけではなかったのです。
カップボードは、買い替えるのをやめました
契約後も、仕様を見直しました。
そのひとつが、キッチンと同じシリーズに買い替える予定だったカップボードです。
元々使っていたニトリのものは、買ってまだ3年ほど。棚や引き出しのサイズ、深さ、形までこだわって選び、とても気に入っていました。中の収納グッズも、サイズに合わせてそろえてあります。
それでも買い替えようとしていたのは、色が気になったからでした。
カップボードは白。新しいキッチンは木目。
せっかくリフォームするのに、ちぐはぐにならないだろうか。同じシリーズでそろえた方がいいのだろうか。
YouTubeなどでいろいろなキッチンを見ていると、色が違っていても素敵な事例がありました。
それなら、気に入っているものを、そのまま使えばいい。
そう思えて、買い替えをやめました。また一から収納を考え直す必要もなくなり、この選択には納得しています。
IHと整水器は、自分で買って取り付けてもらいました
設備の購入方法も見直しました。
まずはIHです。提案されたものは、それまで使っていたIHよりもグレードが低く、特に魚焼きグリルの機能が気になりました。
せっかく新しくするのに、今まで使えていた機能がなくなるのは残念です。
以前IHを購入したところに聞くと、希望するものが、リフォーム会社を通すよりかなり安く買えるとわかりました。そこで、自分で購入し、取り付けをリフォーム会社にお願いしました。
もうひとつは、日本トリムの水栓と整水器が一体になった「トリムイオン グラシア」です。
わたしは、それまで約15年間、日本トリムの蛇口から取水するタイプの整水器を使っていました。買い替えについて確認すると、下取りと割引があり、こちらも自分で購入した方がトータルで安くなるとわかりました。
IHとグラシアの購入費用は、合わせて553,643円でした。
これはリフォーム会社への支払いとは別のお金です。最後に総額を出すときには、この分も加えています。
レンジフードは見直しても、犬の床対策は残しました
あこがれていた「洗エールレンジフード」も、価格を考えて見送りました。
自動で洗ってくれるのは魅力的でした。ただ、お湯を入れたり、洗浄後の排水を捨てたりする作業はあります。価格と手間を考え、部品を取り外して洗いやすい「とってもクリンフード」を選びました。
掃除は楽にしたい。でも、これなら十分。
そう思えたので、自動洗浄にはこだわらないことにしました。
一方で、外さなかったのが犬のためのフロアコーティングです。契約時の見積もりでは、16万円(税抜)でした。
犬たちが年を取っていくことを考え、滑りにくさと汚れ対策にはお金をかけたいと思っていました。
もう2度と犬のトイレのせいで床が腐ったりしないように。
また、キッチンの引き戸は床にレールのない吊り引き戸へ変更し、並ぶ3枚の扉のうち、当初そのまま残す予定だったリビングの扉も同じシリーズにそろえました。
結果とても満足しています。3枚の扉が並んでいる中で1枚だけ古めかしく色も異なる扉が残るのは、とても違和感があったと思います。
そういったアドバイスも営業担当の方がしてくれました。
買い替えをやめたものもあれば、使いやすさや見た目を考えて追加したものもあります。ひとつずつ、自分が納得できるかどうかで決めていきました。
最終総額は6,530,163円でした
契約後の変更を反映し、最終的にリフォーム会社に支払った金額は、5,976,520円になりました。
これに、自分で購入したIHとグラシアの代金を加えます。
| 支払い先・内容 | 金額(税込) |
|---|---|
| リフォーム会社への支払い | 5,976,520円 |
| 自分で購入したIHとグラシア | 553,643円 |
| 総額 | 6,530,163円 |
リフォーム会社への支払いには、設備や工事の代金だけでなく、養生、廃材の処分、家具の移動などの費用も含まれています。
契約額から会社への支払いが減ったからといって、その差額が全部節約になったわけではありません。別で買った設備も含めて、これが実際にかかった総額です。
前の記事でも触れましたが、補助金を合わせて154,000円受け取りました。
| 利用した制度 | 受け取った金額 |
|---|---|
| 先進的窓リノベ2025事業 | 93,000円 |
| 子育てグリーン住宅支援事業 | 61,000円 |
| 合計 | 154,000円 |
子育てグリーン住宅支援事業の内訳は、節水型トイレ23,000円、ビルトイン食洗機25,000円、掃除しやすいレンジフード13,000円でした。
補助金を差し引いた実質の負担額は、6,376,163円です。
※ここに記載した補助金は、わたしが利用した2025年の制度と受給額です。
見積もりを比べて、何にお金をかけるか考えました
最初に思っていた500万円より、費用はかかりました。
それでも、もう1社に相談したことで、設備も購入方法も、いろいろな選び方があるとわかりました。
気に入っているカップボードは残す。IHは使いたい機能をあきらめず、購入先を変える。レンジフードは、自分が納得できる機能を選ぶ。
ハウスメーカーとの打ち合わせも、無駄ではありませんでした。パントリーの下を犬のスペースにする提案など、その後の工事に生かされたものもあります。
わたしの場合、相見積もりを取ってよかったのは、金額だけでなく、何にお金をかけたいのかを考える機会になったことでした。
これから子どもたちと犬たちと暮らしていく家です。何度も迷って選んだリフォームに、今は満足しています。
キッチンや食洗機の詳しい選び方、実際の使い心地は、また別の記事で書こうと思います。
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